ウルラ大陸の街の由来の走り書き【マビ雑考察】

23/5/30追記
↑色んな語源とかを議論されているスレッド見つけたのでいつか読む

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最近、マビノギ用語辞典Wikiの英語版のようなサイトで、
英語スペルを入手して、Google検索にぶちこむ
という遊びを覚えました。
→リンク:Mabinogi World Wiki

赤ちゃんの名前をつけるとき、その名前の意味や由来を調べる辞書があるのですが、
それにマビノギのNPCの名前を入れてみても、かなり面白いです。
→リンク:BabyNamePedia


例えば、「ルエリ(Ruari)」なら、アイルランド・ケルト系由来の名前で、
「赤い髪の王」という意味があるそうです。

タルラーク(Tarlach)もアイルランド・ケルト系の名前で、
意味は「henchman(陰謀に協力する人)」。あまり良い名前ではない。
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実はちゃんとゲーム内にも記述がある。


ただ、全部がきれいに当てはまるか、というとそうではなく、
アルバン騎士団の正規メンバーは、上記のサイトで同じスペルの名前は見つかりません。
※ルウェリンを除く
もっと別の調べ方をする必要がありそうです。つらい。


でもって、本題の地名について。

畳みます。


目次
1.ウルラ大陸
2.イメンマハ
3.タルティーン
4.ウレイド王国
5.エイリフ王国
6.終わりに


1.ウルラ大陸(英語表記:Uladh

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アイルランド名が「Uladh」となるアルスター地方に由来していそう。(英語名Ulster)
主に、現在の北アイルランドになります。
※アイルランド島の大部分はアイルランド共和国の領土ですが、北アイルランドはイギリス領土。
 アルスター地方の多くの県は北アイルランドに属し、一部がアイルランド共和国になっている。
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↑アイルランド島のうち、アルスター地方を塗った


ティルコネイル(Tir Chonaill)やネア湖(Neagh)はアルスター地方にあります。
ですが、ダンバートンDunbarton)やケルラ港(Ceann )、タルティーン、タラはアルスター以外の所にあります。

アルスター地方を青、それ以外の地域を黄色でピン止めしています。
アイルランドは緯度も気候も日本と全然違うためか、街並みも景色も雰囲気がかなり違います。
ぜひとも、ストリートビューで気になる街を歩いてみて欲しい…!
(オススメはケアン港。海沿いの景色がめちゃくちゃ綺麗)


マビノギのベルファスト(Belvast)は、名前からして北アイルランドの中心都市ベルファスト(Belfast)でしょう。
ただ、英語表記でfがvになっているのは、政治的な問題に配慮したためでしょうか。
深入りしてはいけない…。


では、イリア(Iria)大陸がどこか、というと…。

イリアという名称が汎用的過ぎて分からん。
ケルラとかフィリアとかで検索しても、全然それっぽいのが見つかりそうにないんですよね。

という訳で、イリア大陸は保留…。


2.イメンマハ(英語表記:Emain Macha

G2で実装、G3でフォーカスされるイメンマハ。
当時は実装をすごく楽しみにしていて、実装されたら速攻入れるように、実装前日に封印石の前でログアウトした。あの頃が、一番純粋な気持ちでマビを楽しんでいたかもしれない…。
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G3中のマビノギのイメンマハに関する記載を、まとめている方がいらっしゃいます。神!
2.どう思う?|エリンの中心で「うふん」と呟く


Emain Machaとは。
ケルト神話のアルスターサイクル(クー・フーリンとかの話)の女神マハの伝承に、由来する地名。
日本語表記だと、エバンバハになる。「4.ウレイド王国」の内容とも関係があります。

現在は、北アイルランドにある「ナバンフォート(Navan Fort)」という古代遺跡が、エバンバハだったのでは、と考えられているそう。

参考:The Naming of Emain Macha


Emainの意味については、よく分かっていないそうです。
「ブローチ」や「双子」といった説があるとか。


同じく「Emain」が使われている地名に、Emain Ablach(エウィン・アブラハ?)がある。
こちらはケルト神話の海神マナナン・マクリルが支配する異界の呼び名の一つで、
養子のルーを育てた場所。Ablachは「りんご」という意味があるらしい。

アーサー王伝説のアヴァロンは、この伝承に影響を受けている、という話もある。

※昔、「マナナンの住むマン島=エウィン・アブラハ」と書かれた誤記があるそうです。

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マビノギのイメンマハは湖の町で、街の紋章は人魚になっています。
近くにセイレーンも棲むルンダダンジョンもあるので、
マビノギのイメンマハの水辺モチーフは、エウィン・アブラハのほうから取っているのかも。
※ウェールズの異界(≒アヴァロンやマナナンの楽園)は、水辺とセットの伝承が多い。

光の騎士ルーを目標にした、パラディン騎士団も存在することだし。



3.タルティーン(英語表記:Taillteann)

マビノギでは、首都タラの防衛拠点としての街です。
銀行員のデイヴィなんかは、兵役でタルティーンに来ているらしい。

G9では、第二次モイトゥラ戦争時、タルティーン防衛でファロンの部隊がポウォールに敗れそうになったとき、光の騎士ルーが軍勢を連れて救援に現れた、というエピソードがあります。

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↑タルティーン広場の光の騎士ルーの像


恐らく、元ネタはアイルランドのレンスター地方ミース州にある
テルタウン(Teltown)」という町。

タラの丘(The Hill of Tara)もミース州にあるので、テルタウンと近い。

テルタウン(Teltown)について。
ケルト神話の農耕の女神「タルトゥ(Tailtiu)」に由来する。
タルトゥはルーの養母で、タルトゥが亡くなった後、ルーは彼女に敬意を表し、彼女をあがめるための祝祭を、タルトゥを埋葬した地(テルタウン)で始めた。

その祝祭が「Tailteann Games」。馬駆けや武術の競技を行った。
※オリンピックに似ている、といって、20世紀頃にTailteann Gamesを復活させよう、という動きがあったらしい→Tailteann Games (Irish Free State)

やがて、その祝祭はルーナサ(Lugnasad、ルグナサド;ルーの祝祭のための集まり)
と呼ばれるようになった。


ケルト神話を歩けばルーに当たる、って、こういう事だったのか…(遠い目)


4.ウレイド王国

英語表記はUladh Kingdom。なんと、ウルラ(Uladh)大陸と同じ綴りなのである。

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ただ、昔のアイルランドにはウレイド(Ulaid)という国が存在していたようで、その国名がアルスター(Uladh)地方の由来になったとか。
→リンク:Ulaid|Wikipedia


ウレイド国(ウラド国)は、かつてアルスター全土を支配する大国だったけども、
次第に支配地域を縮小して行ったそうです。

 :アルスター地方全土を支配していた(伝説?)
 2世紀ごろ:首都Emain Macha(=イメンマハ)を破壊される。
 6世紀ごろ:バン川(River Bann)の東側のみを支配。
 12世紀ごろ:ノルマン人のアイルランド侵攻により、消滅。


他、アルスター地方は
アイルランドには北と戦闘を結びつける信仰がある。
北方の国であるアルスターは他の国全てを相手取ることが可能なほどの勇猛な国として描かれる。 このアルスターの中でも随一の勇者とされるのがクー・フーリンであるとある。
とWikipediaに書かれています。(引用元アルスター物語群|ウィキペディア


マビノギのウレイド王国の末裔であるティルコネイルは、
勇敢な戦士を多数輩出したとあるので、その辺りも似ています。

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ちなみに、ティルコネイルは、アルスター地方のアイルランド側にある地名です。
現在は、ドニゴール県と呼ばれています。


ただ…この話、次のエイリフのことを持ち出すと、少しややこしくなってくる…。


他にも、ティルコで気になる事と言えば、
マビノギのティルコネイルに住むダンカンやマルコムは、シェイクスピア劇でスコットランドを描いた『マクベス』にも登場するように、スコットランドで人気の名前です。
ダンカンの意味:茶色い戦士、茶色い頭。マルカムの意味:聖コルンバの弟子。

ケルト語派、という括りなら、スコットランド語もケルトに含まれますが、
地域的にはゲール語由来のほうがしっくりくる…気がする。



5.エイリフ王国(英語表記:Aliech Kingdom)

マビノギでは、ウルラ大陸の大部分を治める王国です。
G11S2の記述で、高い地方にあるために水を引くのが大変だった、という記述があります。
そこを魔族の四兄弟につけこまれ、地下水路にバロールの像を作られそうになったとか。
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怒った王は、四兄弟を処刑した。
このエピソードは、ケルト神話のネヴェズ族の頃のものに由来していたはず(うろ覚え)


lとiの順番が入れ替わった、Ailech(アイレハ?)という名前が、アルスター地方の歴史に登場します。
かつて、Ailech王国という国があり、その遺跡が「Grianan of Aileach」という名前で、観光名所になっています。

Grianan of Aileach Donegal.jpg
By <a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:Silyba" title="User:Silyba">Silyba</a> - <span class="int-own-work" lang="en">Own work</span>, CC BY-SA 4.0, Link


上空から見ると、綺麗な円形の壁になっているようです。
その壁の内側に建物があったのでは、と推測されているっぽい。

高さ244mの丘の上にあり、壁の厚さが約4.5m、高さが約5m。そして直径が約23mらしい。

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マビノギのラフ王城。
正面からだと、Grianan of Aileachの上に城を乗っけたように見えるのは気のせいか…?


そして、このGrianan of Aileachは、
「4.ウレイド王国」の項目で述べた、ティルコネイル(現在のドニゴール県)にあります。
⇒「素晴らしい場所」「一見の価値あり」など、クチコミがすごく高評価。



ここまでを、マビノギ軸でまとめると…


マビノギ名称を、現実のアイルランドでの所在地を()で述べると、
ウレイド王国アルスター地方は衰退してティルコネイルティルコネイルに末裔を残すのみとなった。
エイリフ王国ティルコネイル、アルスター地方は、タラレンスター地方に首都を置いている。


マビノギ世界では、
「エイリフ王国は健在で、ウレイド王国はティルコネイル付近に名前を残すのみ」
となっているのが、私が混乱している原因だろうか…。


自分で考えて整理するのが面倒になってきたので、
ChatGPTにURLを読み込ませて、疑問を壁打ちしてみた。

↓読み込ませたURL
https://en.wikipedia.org/wiki/Ulaid

読み込ませなくても、確か2021年までのインターネット上のデータも学習していると聞いたので、URLにない情報もある程度は補って説明してくれる…はず。
ただし、専門的な内容には弱いとかなんとか…。


Ailech(エイリフ)とUlaid(ウレイド)について
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Wikiから拾ってきた9世紀ごろのアイルランド勢力図を少し加工。
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ChatGPTによると、Ailech(エイリフ)はNorthern Uí Néillという部族の国だったらしい。
エイリフを赤、ウレイドを青で塗ってみた。ちょうどエイリフとウレイドの境界あたりに、バン川がある。

エイリフ、ウレイド共に、アルスター地方の国です。



アイルランド上王に選ばれると、タラに住んで統治を行ったらしい。
ただ、全域を支配する権利があっても、実際に権力が及ぶかはまた別の話。
そして、上王にはアルスター地方の支配者から選ばれることが多かったそうな。

※ChatGPT曰く(重要)



マビノギのエイリフ王国は、元々タラ以外のどこかに拠点があったのかもしれない。
昔はウレイド王国のパルホロン族が、タラ(ラフ)でカリバーンを管理していたので。
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けど、エイリフ王国が(=トゥアハ・デ・ダナンが?)エリンの支配者になったので、
タラに上京してきて、自身の王国の首都に定めた…とか?



6.終わりに


走り書きのはずが、なんか長くなりました。一日かかった……。
調べ物に熱が入ると寝食忘れるの、健康に良くない……。


元々は、シェイクスピアの『マクベス』に登場する、ダンカン、マルカム、レノクスは、
マビノギのダンカン、マルコム、レノックス(レイモア父)と、綴りが同じなのか、
調べようとしていただけのはずなんだが、どうしてこうなった(綴りは同じだった)



今回はざっくり全域を見て行ったけれども、地域ごとに伝承とか特徴を含めて深堀してみたさはある。
例えば、ティルコネイルなら住民の名前の由来、アデリア川、アルビとキアダンジョンとか。

ガイレフの丘の「ガイレフ(Gairech)」は、ケルト神話のアルスターサイクル関連の名前っぽい。
https://en.wikipedia.org/wiki/Furbaide_Ferbend
↑この項目にGairechという単語が出て来るけれども、ちょっと読み込むのが面倒くさい…。



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