G13で、ヌアザはなぜ吊るされていたのか?【マビ雑考察】



135-1.png
↑G13『ハムレット』冒頭にて、突如吊るされた立ち絵が表示されるヌアザ


アルカナ才能を進められていないのですが、
偶然、「アルカナ」とはタロットのカードの言葉であると、ネットサーフィンしていて知りました。

タロットは、56枚の小アルカナと22枚の大アルカナからなる
78枚のカードで構成されるそうです。


ここからは、FGOや原神の考察動画で手に入れた、あやふやな神話知識が火を吹くぜ!
訳:勉強不足で間違えている箇所があったら土下座するので、優しく教えてくださいm(__)m


大アルカナの12番目のカード、「吊された男」

RWS Tarot 12 Hanged Man.jpg
Pamela Coleman Smith - a 1909 card scanned by Holly Voley (<a rel="nofollow" class="external free" href="http://home.comcast.net/~vilex/">http://home.comcast.net/~vilex/</a>) for the public domain, and retrieved from <a rel="nofollow" class="external free" href="http://www.sacred-texts.com/tarot">http://www.sacred-texts.com/tarot</a> (see note on that page regarding source of images)., パブリック・ドメイン, リンクによる


wikipediaより画像埋め込み



…なんか、G13のヌアザ挿絵とめっちゃ似てね?

タロットカードの「吊るされた男」の意味は、
 正位置の意味:修行、忍耐、奉仕、努力、試練、着実、抑制、妥協。
 逆位置の意味:徒労、痩せ我慢、投げやり、自暴自棄、欲望に負ける。
となるようですが…。

ヌアザの立ち絵の向き的には「正位置」になりそうですが、意味がしっくりきません。

別の解釈をしていくのが良いでしょう。


タロットカードの「吊るされた男」とは、北欧神話の最高神「オーディン」がモチーフになっている、とも言われています。


オーディンの説明をwikipediaから引用すると、

>ユグドラシルの根元にあるミーミルの泉の水を飲むことで知恵を身に付け、魔術を会得した。片目はその時の代償として失ったとされる。
>オーディンはルーン文字の秘密を得るために、ユグドラシルの木で首を吊り、グングニルに突き刺されたまま、9日9夜、自分を創造神オーディンに捧げたが、このときは縄が切れて命を取り留めている。
オーディンとは本来この創造神の名前であり、最高神オーディンは、その功績から創造神と同じ名で呼ばれるようになったとされている。
>この逸話にちなんで、オーディンに捧げる犠牲は、首に縄をかけて木に吊るし、槍で貫く。なお、タロットカードの大アルカナ XII 「吊された男」は、このときのオーディンを描いたものだという解釈がある。



ざっくり神格に注目してまとめると、
(創造神の)オーディンに自分を捧げて、最高神オーディンになった
ということですね。


G12のヌアザの行動を振り返ってみます。

135-3-G12-3-1.png
135-3-G12-3-2.png
復活する。(G12-3『元老王政錬金術師レノックス』

135-3-G12-4-1.png
ミレシアンに神々の地位を与えようとし、(G12-4『王政錬金術師の招集命令』
135-3-G12-8-1.png135-3-G12-8-2.png
そのために、ネヴァンを倒す(G12-8『バイヴ・カハの護符』
135-3-G12-8-4.png
135-3-G12-8-5.png
ここでミレシアンとひと悶着(G12-8『バイヴ・カハの護符』

135-3-G12-8-6.png
有識者による、過去のヌアザ評価(G12-9『ヌアザの疑惑』
135-3-G12-8-7.png135-3-G12-8-8.png135-3-G12-8-9.png135-3-G12-8-10.png135-3-G12-8-11.png135-3-G12-8-12.png
有識者による、現在のヌアザ解釈(G12-9『ヌアザの疑惑』

己の目的について、
135-3-G12-12-1.png
絶対神アートンシニミの力が欲しいらしい。
以下、余談。
135-3-G12-12-2.png135-3-G12-12-3.png
G12-12『ヌアザの罠』
今だとアルバン騎士団に粛清されかねない考えしてんな、こいつ…。


恐らくですが、「神でない存在を神にする」というのは、アートンシニミだけが持つ権能なのかと推測されます。
ヌアザは「ミレシアンを神にする」ことにより、絶対神の権能を侵犯することで、
絶対神レベルの地位を得ようとしたのでしょう。

(C7の内容を記憶喪失気味なので、ちゃんと読み返すと、C7の描写と矛盾したことを書いているかもしれないです。
 C7長すぎて読み返すのめんどい。


余談ですが、もしその設定がチャプター変わっても引き継がれているなら、
G21でミレシアンが異神化したとき、私の推しが突然取り乱し始めたのも分かる気がする。
135-4-G21-2-8-1.png
135-4-G21-2-8-2.png135-4-G21-2-8-3.png135-4-G21-2-8-4.png
G21-2PAGE-8『新たな神聖』

ここ、なんかセリフ回しに唐突感があったんですよね。
先覚者たちみたく、こっちは敵対しているわけじゃないから、別に神になっても良くね? みたいな…。

説明が足りなさすぎると思うんですけど、
アートンシニミ以外の力による神化は、教義的にNGなのでしょうね。

にも関わらず、ミレシアンがアートンシニミ由来の神聖力を使えた(=アートンシニミに認められている)ことに、混乱している。


かわいそう(かわいい)。



ファリアスの力を手にしたヌアザ。
この椅子、ひょっとして大昔にアートンシニミ様が座っていた椅子だったりする…?
135-3-G12-17-1.png
135-3-G12-17-2.png

135-3-G12-17-3.png
モリアンとミレシアンで、思い上がった神をぬっころす。

135-3-G12-17-4.png
ファリアスにヌアザを閉じ込めるbyモリアン
135-3-G12-17-5.png
ゴール前のウマ娘みたいな体勢
ファリアスに閉じ込められて消えるヌアザ。
135-3-G12-17-6.png
たぶん回収されずに忘れられた伏線。
G12-17『最終章』

G12は、こんな流れでした。


ちょっと強引に、先ほどのオーディンの逸話にはめ込んでみると、
>オーディンの逸話
>(創造神のほうの)オーディンに自分を捧げて、最高神オーディンになった


ヌアザは、神々の王としての慈悲深い英雄の姿(=過去の自身)を捨てて、
絶対神アートンシニミの力(ファリアスの光)を手に入れた。

しかし、エリンに干渉する術を奪われた(=神の力を行使する機会を喪失)。



135-2.png

そのために、G13の「神々の流配地」エイヴォンの説明で、
無力な神の象徴として、吊るされたヌアザの絵が挿入されていたのかな、と考えています。



Q:タロットカード的な意味はあったの?
A:ない。ただの風刺と思われる。




絶対神アートンシニミを「最高神オーディン」に読み替えたとき、
ちょっと面白いことが起こるのですよね。


すごく長くなってしまったので、記事を分割します。

続き:制作中
 ※C7ネタバレを含みます。



スポンサーサイト



コメント

非公開コメント